候補者が語った「東京」 これだけはチェックしたい「3つのこと」

最終更新日:2016年7月30日

画像:アフロ

候補者が語った「東京」 これだけはチェックしたい「3つのこと」

 31日投開票の都知事選。国にも影響を与える東京都のリーダーですが、都政については何を語っているのでしょうか? 東京五輪、防災、待機児童…鳥越俊太郎氏、増田寛也氏、小池百合子氏らが7月13日に開いた共同記者会見の言葉から振り返ります。

東京五輪・パラリンピック

新国立競技場の模型を視察する遠藤利明五輪担当相(右)と馳浩文部科学相=2016年6月17日、東京都港区北青山2丁目、嶋田達也撮影、朝日新聞提供

【鳥越氏】国民、都民の税金を使うので一定の縮減はしなければいけない。コンパクトでスモールな大会を目指すべきだ。

【増田氏】総額がはっきりしないので、早急に明らかにする。都民の負担を軽減する立場に立つ。

【小池氏】国と都がどう負担するか、詳細をまず知らないといけない。五輪では「たばこフリー」が世界的に言われているので、進めていきたいと思っている。

首都の防災対策

地震発生の警報が流れ、一斉に身をかがめる訓練の参加者ら=2016年3月4日、東京・浅草、朝日新聞提供

【鳥越氏】家から道路、湾岸の問題まで全部、対策をとる必要がある。個人の防災意識の心がけも、都民に呼びかけていきたい。

【増田氏】木造密集住宅の地域もあり、感震ブレーカーを普及させる。帰宅困難者を収容するため、ホテルや民間ビルを開放してもらう取り組みも進める。

【小池氏】木密地域の防災対策を早急にやるべきだ。電柱は倒れる恐れもあるので無電柱化も進める。ヘリコプターの整備も防衛省と連携しながらやりたい。

待機児童の具体的な解決策

「保育園落ちたの私だ」などと書かれた紙を掲げて立つ人たち=2016年3月5日、東京都千代田区の国会議事堂前、後藤遼太撮影、朝日新聞提供

【鳥越氏】予算を見直して将来の不安をなくす。少子高齢化にちゃんと手を打つところにお金をかける。喫緊の問題ではない公共事業は後回しにしてやる。

【増田氏】都が区市町村をもっとバックアップし、予算も増やす必要がある。都としてチームを作り、現場に入って合意形成に向けて努力する。

【小池氏】保育士の待遇改善は喫緊の課題。韓国人学校に貸し出す(新宿区の)都有地も、保育施設と高齢者の施設を兼ね備えたような形で進める。

第一声でしゃべったこと

主な候補者が第一声で訴えたテーマと時間配分=朝日新聞提供

【鳥越氏の第一声】

 鳥越氏の第一声は約17分間でした。一番多くの時間を割いたのは「立候補の動機など」で49%でした。それ以外は次のような配分でした。

「貧困・格差の解消」23.1% 「雇用」の11.5% 「環境」3.8% 「その他」12.5%

【増田氏の第一声】

 増田氏の第一声は約6分間でした。一番多くの時間を割いたのは「自己紹介など」で28.7%でした。それ以外は次のような配分でした。

「五輪」20% 「福祉」16.7% 「経済・働き方」16.7% 「防災」11.5% 「女性の活躍」6.4%

【小池氏の第一声】

 小池氏の第一声は約15分間でした。一番多くの時間を割いたのは「立候補の動機など」で40%でした

「福祉」20% 「経済、外国人への対応」10% 「防災」6.7% 「行財政改革」5.6% 「五輪」5.6% 「その他」12.2%

前例のない選挙戦

 一方、今回の都知事選は、告示直前まで候補者がそろわないなど、前例のない選挙戦となりました。

 野党4党の推薦を受けたジャーナリストの鳥越氏は告示翌日の15日夜、ホームページに公約を載せました。六つのテーマの最初に掲げたのは「都政への自覚と責任」。舛添要一前知事らの「政治とカネ」をめぐる問題を受け、政治資金規正法の見直しを国に働きかけるとしています。

 計24項目の政策は、「がん検診受診率100%」など数値目標が目立つのも特徴です。「人権・平和・憲法を守る東京を」もテーマの一つに掲げて改憲への危機感をにじませ、「憲法を生かした『平和都市』東京を実現します」と訴えています。

 岩手県知事や総務相を務めた増田氏は、自民、公明の与党などの推薦を受けています。「国の成長戦略と連携して都のGDP大幅アップ」など安倍政権との近さを強調する公約になっています。旧建設省の官僚出身で、外環道整備のハード事業も盛り込みました。

 民間研究機関の日本創成会議の座長として、これまで「東京一極集中」の弊害を問題提起してきた増田氏。どのような都知事を目指すのか注目されるなか、「2020年以降の東京のグランドデザインを策定、地方と東京との連携強化」との政策も掲げました。

 自民都連への推薦依頼を取り下げて立候補した元防衛相の小池氏は、6日の立候補会見で都議会の「冒頭解散」を実現したい施策に挙げました。「東京大改革宣言」と打ち出す公約でも、まず「都政の透明化」を掲げ、都議会自民との対決姿勢を隠していません。

 一方、元環境相の経歴を生かし、27項目の政策には「水素ステーションの増設」「ヒートアイランド対策の強化」など環境政策も多く並べました。初の女性都知事を目指す小池氏。「女性が健やかに希望を持てる社会の実現」など女性視点の政策を掲げるのも特徴です。

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