Vol.20 小泉政権のマニフェストはどう評価されているの?(後編) |
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小泉純一郎政権は、日本の政治にマニフェストを取り入れた最初の政権といえます。では、マニフェストを取り入れた政治とは一体、どのようなものをいうのでしょうか。 政権誕生から2年半は合格点だったが……
言論NPOはこれまで、選挙時に各政党が有権者に提示するマニフェストの評価に加え、小泉政権のマニフェストの実績評価を3回行い、その結果を公開してきました。
私たちが行った小泉政権への評価で合格点に達したのは、政権が誕生してからの2年半を評価した第1期評価(2001年4月〜03年10月)だけで、その後の第2期(03年11月〜04年5月)、第3期(04年6月〜05年8月)の評価はいずれも低い点となりました(各政策に対する実績評価の平均点は、1期目60点、2期目36点、3期目44点。満点は100点)。それはなぜだったのでしょうか?
私たちは、マニフェストを軸とした政治を日本に取り入れるうえで、小泉政権は重要な役割を果たしたと判断しています。第一期の評価が合格点(60点)となった最大の理由はその点にあります。小泉氏が自民党総裁となったのは、01年4月のことです。その時点では日本の政党はまだマニフェストを作成しておらず、政党が政策の実現に関して有権者と約束を交わすという視点そのものが希薄でした。さらに、自民党は派閥を中心とした、利益誘導型の政治を行っていました。そうした自民党の構造を壊し、国民と向かい合う首相主導型の政治を推し進めたのが、小泉首相でした。その意味では、小泉首相だからこそマニフェスト型の政治が可能となったともいえるのです。 先送りされた諸問題
私たちの小泉政権に対する評価が第2期以降に厳しいものとなった理由はほかにもあります。私たちが特にマイナスに評価したのは、本来、マニフェストに書くべき多くの諸問題について触れず、問題を先送りしたことです。 有権者がマニフェストの「質」を決める
以上のことから、私たちが肝に銘じなければならないことは、日本の政治を政治家にただお任せしていてはだめだということです。あいまいな公約を見て、「日本の政治はだからだめなんだ」とあきらめてはいけません。マニフェストは、私たちみんなが政治を選ぶための重要な材料であり、その材料の品質をよくするのも悪くするのも私たち次第です。
9月に自民党の総裁選挙が行われます。前述した政治サイクルで言えば、マニフェストを軸とした政治はまさに総裁選びから始まることになります。私たちはこの総裁選から、これまで以上に日本の政治を監視していくことが大切です。 |
まとめ |
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